俺の手が届く範囲にいろ。
「っ…やっちゃった……」
そう言って、
わたしは思わずしゃがみこんだ。
……っ…なんでわたし、本の話になると
自分勝手にベラベラと話しちゃうんだろう。
「……わたしのばか。大バカ…」
京ちゃんには、
ただ笑ってほしかっただけなのに…。
そうだよね…
こんな話、全然面白くないよね……。
こんなとき、
わたしにユーモアセンスがあったらな……。
「はぁ…何やってるんだろう…。」
京ちゃんのこと、怒らせちゃったし…。