俺の手が届く範囲にいろ。


静かな空間に、今はなんか耐えられなくて


わたしは財布を持って、
晩ごはんを買いに行こうと
スーパーまで来た……のは良いんだけど。


「う……」


飲み物売り場を見ては
京ちゃんの好きな
アイスコーヒーが目に入る。


そして…


まるでフラッシュバックのように浮かぶ
京ちゃんの後ろ姿。


「……っ」


わたしは飲み物を諦めて
お惣菜売り場に移動した。


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