俺の手が届く範囲にいろ。


「あ……」


しかし、またもや目に入ったのは
京ちゃんの好きな…からあげ。
……肉じゃが。


そして思い出すのは…
京ちゃんのそっけない…冷たい声。


___パン売り場に来ても、
お菓子売り場に来ても、どこに行っても
やっぱり京ちゃんのことが
頭から離れなくて……


「っ…ちゃんと謝ろう!」


そう決心したわたしは、
無意識に京ちゃんの好きな食べ物ばかりを
カゴにいれて、お会計をした。


そして、だいぶ薄暗くなった外を
わたしは走って、
京ちゃんの家に直行した。

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