五月雨物語
「もっいい加減にしなよ~!

明日洋太の学校でしょ~?」

「だいじょ~ぶらよ~!」

もっ、結局お酒の強いあたしが

しっかりしなきゃね?

「あたしが送ってくよ!

おんなじ方向だから平気だよ。」

空が言った。

「そらちゃん、優しい~!」


大通りのタクシー乗り場に直行。

「じゃ、頼んだよ~!

また明後日ね。」

こんな時にも酔えない

自分のお酒の強さに

我ながら可愛くないって思う。

タクシー乗り場は列ができてる。

その時だった。

列の一番後ろに並んでた人が

こっちに近づいてくる。


ん?どこかで見たような・・・

あっ、さっきの・・・!

女を泣かせてたあいつだ。
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