五月雨物語
あたしの隣に塁が座った。

「遅いぜ~!ユラあ。」

すごくテンションが高い。

お店も今日は、大賑わいだ。

お祭りみたい。

沢山の女の子が、年越しを

お気に入りの男の子と過ごそうと

12時になるのを今か今かと

待っている。

みんな嬉しそうだ。

「かんぱ~い!」

カウントダウンまで

あと15分と迫っていた。

年が変わるときには傍にいてね!

ずっとしていた約束。

その瞬間がもうすぐ来る。



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