テレビの向こうの君に愛を叫ぶ

【Mio Side】


「次は俺ー」

「悠、もう少し待ってや!ここで諦めきれへん」


リビングから楽しそうにはしゃぐ声が聞こえてくる。
今日、紘那の隣にいるのは俺のはずなのに。
なんで料理なんかしてるんだろ。

あーあー袖なんて引っ張るなよ。

俺はジロリと春を睨みつけた。
そんなの、鈍感な春は気づきっこない。
俺なりの、必死の抵抗。

それぞれが学生の頃からゲーム大好きのShooting。
紘那がすぐに受け入れられることなんて分かりきっていた。
だから敢えてみんなには言わなかった。

せっかく二人きりだと思ったのに。

俺はトマトの皮を湯剥きしながらため息をつく。
本当は、今日はお土産を渡してその勢いで告白する予定だった。
それなのに。それなのに。
< 112 / 240 >

この作品をシェア

pagetop