君に溺れた
side~三石竜哉~
真凛さんにまた会いたい。

会いたい気持ちがどんどん強くなっていって抑えられない。

俺は学校の帰りに真凛さんのマンションに向かった。

部屋番号もわからないし、ただ待つしかなかった。

19時

「三石くん?」

「真凛さん、よかった。」

「どうしたの?」

「真凛さんに会いたくて。」

「え?そう。三石くん、お父さんには私と会っていることを伝えているの?」

「・・・親父に真凛さんに会う許可が必要なの?」

「三石くん、あのね、」

「もういいよ。親父の話は。それより、俺、お腹空いたんだけど、何か食べに行かない?」

「ごめんね。お父さんと話してからね。じゃあ。」

真凛さんはそう言ってマンションに入っていった。

なんでだよ。

親父に言わないといけたいことかよ。

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