春恋。
「さくら!桜羅!!
一生のお願いがあるの!」

そう言う葵。
この時間。葵が私にお願いする事は一つしかない。

「ん〜?いいけど、宿題は写させないよ~?」

葵はサボり魔だから、よっぽどの限り宿題を1人でやってくることは無い。
だからこうやって、朝に私にお願いしてくる。

「ああああ!!
なんで分かったの!?」

「いつものことじゃん〜」


ほらね?
それに葵は私の答え丸々写すから、
合ってる所も間違っている所も全く同じ。
もう多分、いや絶対写してるってバレている。

「一生のお願いだから…!ね?ね!?」

「え〜葵の一生はどんなけあるの!
たまには自力でやりなよ。」
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