君と僕の約束

襲撃



『南部地方より伝達。凶暴な宵妖出たり。応援求む。』


あの日から数日たったある日、私たちの教室では一斉に携帯が鳴り出した。

あまりに強すぎる宵妖だと応援を呼ぶことが出来るのだが、それは大人のみで、それが私たちに来るというのはかなりの強さと数だということを示している。

私たちはただならない応援要請に急いで家に帰った。


「なぁ夏葉。南部地方って」


そう私が急いでいるのにはもう一つの理由があった。

南部地方はよく宵妖が現れるので、偉零君と李弥君は応援に行ったはず。



「偉零君と李弥君でも倒せない宵妖なんているの?」


私は心の中でそっと自分に問いかけた。

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