君と僕の約束


一旦村に帰り、私たち村の宵妖退治師は、村長の力で南部地方まで瞬間移動をしたといえば聞こえがいいけど、宵妖を宵闇に還すのと同じ原理で南部地方まで送った。


そこは地獄絵図だった。


他の先輩の宵妖退治師も同じことを思っているのだろう。

みんな動きが固まって口が半開きだった。


街を暴れ回る宵妖。
地面には街の人たちや、宵妖退治師がかなり倒れている。


「くっ...」


私たちの近くにいた瀕死の宵妖退治師が私たちに報告してくれた。


「山の中腹あたりの…們が宵闇から破られ、…修復に手間取り、…光ランク…50体、…闇ランク…100体が…暴れ…回っております…」


その人は報告を終えるとその場に倒れてしまった。


すると、全員状況が分かったのか自分たちのやるべき事が分かった。


「熟練者は俺に付いてこい!夏葉、夏凪翔、美夜、賢迅は4人で宵妖を還してこい!残りの者は怪我人の手当だ。急げ!」


その場にいる宵妖退治師の1番年上の人が言うと、みんな一斉に動きだした。

もちろん私たちも動きだした。

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