あなたのそばにいたいから
第8章
9月28日、成田空港に到着し、
広報部の課長に今回の帰国と打ち合わせの件で電話をした。
広報部のみんなが知っているとはいえ、
まだ明らかになっていない事項もあるため、
社長室に寄るよう指示があった。

トモにはメールでは午後3時30分くらいに着きそうなことと、
会社に着いても社長室で打ち合わせがあるため、
トモと落ち合う時間は今の時点では読めないことを伝えた。

すると、すぐに返信が来て、

【ユウは仕事で行っているんだし、
そのことについてはわかっているつもり。
商品開発のみんなに挨拶もしたいから、
午後5時30分くらいに会社に顔を出そうと思っている。】

とのことだった。さすがに定時には、私の方の用事も終わるはずだ。

【午後5時30分ね。
私も三枝先輩とか広報部のみんなとも話がしたいから、
その時間を待ち合わせにしよう。】

と返信した。すると、

【了解!】

と返事が届いた。

トモとのことはこれでよし。
とりあえずは社長に報告が優先。
頭の中で整理しながら、会社へと向かった。
予定通り、3時30分ぐらいには会社へ。

まだ、籍があるとはいえ、
社長室に行かなければならなかったため、
受付に寄って、確認の内線を入れてもらった。

そして、広報部のみんなに会いたい気持ちを抑え、
社長室に向かった。
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