チャット恋愛注意報!!(新)
「え、えっと……じゃあ、日傘借りるね」
「うん」
「ありがとう、助かったよ」
「どういたしまして」
YUKIから受け取った黒い日傘を広げると、直射日光はすぐに遮られた。
辺りは相変わらず暑いけど、日傘の下だけはほんの少しだけ涼しくなった気がする。
凄いなぁ。
直射日光に当たらないだけで、こんなに体感が違うんだ。
私も日傘買おうかな。
どっかに遊びに行く時とか便利かもっ。
……と言いつつ、夏休み中はほとんど毎日家に引き込もってるだろうけどね。
「YUKIってさぁ、男なのが勿体ないくらい いい女だな」
「そりゃどうも」
「なんで女じゃないのかねぇ。 お前が女なら絶対にプロポーズしてるのに、ほんと残念だなー」
「まぁ、プロポーズされても絶対に拒否るけどね」
「ちぇっ。 お前はやっぱりイヤな奴だっ」
そんなことを言いながら、フジヤマとYUKIは並んで歩く。
……なんだかんだ言ってるけど、あの二人は本当に仲良しだ。
チャットとは違った雰囲気ではあるけれど、二人とも笑ってるのがその証拠。
本当に本当に楽しそう。
きっとYUKIが女の人だったら、もっともっと いい雰囲気だったかもしれない。 と、そう思った。
「……もしもYUKIが女の人だったら、フジヤマといい雰囲気になってたかもね」
そう言ったのは、私の隣を歩くユージだ。
……凄い。 ユージは私と同じこと思ってたんだっ。