風姫
「よく羽入の言葉を思い出すんだ。羽入は何 て言っていた?美羽に力を渡したのだってお 前に生きてほしいからだろ?人間を憎むなと は言わない。我も憎い。だけど羽入のことも 考えてやってくれ。」
「え…」
「羽入はお前に力を渡した。つまり命を捧げ たのだ。羽入はお前の中で生きている。お前 は自分の手だけでなく羽入の手まで汚すの か?」
「私は…」
私の中に羽入がいる…?
自分の中に確かにもう一人の存在を感じる。