風姫
私に本当の意味でやさしいのは父様とあの 子、風たちだけ。 他の人は偽りのやさしさだけ。

「舞もいるよ!」

私の陰から翼の生えた小さな女の子が現れそ う言った。

「………」

「焔はみーちゃんと話してたでしょう!私 だってお話に混ざりたい!」

みーちゃん。

それは私のあだ名。

本名は神門美羽。

舞は私に父様がつけてくれた使い魔。 またの名を風の化身、舞風。

舞は元々父様の使い魔だったけど父様が私一 人では危ないからと言ってつけてくれた。

舞うように風を操り無色の風たちの主。

とても強い力の持ち主。

何度もその力に助けられている。

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