桃色の恋
ガヤガヤ、ざわざわ放課後部活をする生徒と帰宅する


生徒で廊下は騒がしかった


部活に入っていない私は足早に生徒玄関に向かっていた



いつもは隣にいるはずの有香が今日はいない・・・



有香が隣にいないだけで私は心細くなった


そして、一人で駅に向かって歩いていると・・・


そこには、洋介が友達と帰っていた


今の自分は洋介に会えないと思い、私は


隠れるように駅までダッシュした


しかしそこにも、会いたくなかった人がいた


「有香・・・」そう、そこには有香がホームの椅子に座っていた



「佐奈・・・どうしてさっき嘘ついたの?」有香が悲しそうな目で
私を見ていた・・・


「えっ!?・・・」有香が言った事がよく分からなかった


「嘘・・・って!?」


「あたしの好きな人なんてどうでもいいって・・・」


私はやっと有香の言ってる事が分かった


「・・・・。」黙っている私に有香が言った



「やっぱり嘘だったんだ。どうして嘘なんかついたの?」


このとき有香に自分も洋介の事が好きという事を言おうか
迷っていた


もし言ったら有香と親友に戻れなくなる、と思うと言えなかった



でもこのまま、嘘をついていたら、もっと有香を
悲しませると思うと胸が痛くなった・・・


だから、わたしは決めた・・・


有香に本当の事を言うって・・・
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