純愛☆カルテット
「おはよう、昨日のあのメールはなんなの?紅子とデート?」

「樋本さんとハンバーグ食ってきた。」

「よく彼氏いる女の子誘えるね。」

「まさか本当に誘いに乗ってくるとは思わなかった。」

並んで自転車をこぎながら言葉を交わす。

「昨日染井君を、紅子の彼氏をラーメンに誘ったけど振られちゃったよ。」

「磯井さんだって彼女いる男を誘ってんじゃん。」

「私は何人かで行こうって言いましたー。サシ飯した浜安君とは違いますー。」

希和はわざと語尾を伸ばして言いかえした。

学校に着き、自転車を駐輪場に並べて止める。

「最近寒すぎ。」

ここよりも暖かい場所出身の修二は、そう言いながらも赤いチェックのシャツとグレーのパーカーしか身につけていない。

昨日の冬生といい修二といい、男子はどうしてこう薄着なのだろう。

「もう少し暖かい恰好したら?マフラーかネックウォーマーするとか」

「買いに行くのめんどい」

「紅子と行けば?」

からかうように言うと、意外にも修二は一瞬顔をしかめた。
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