身代わり・・だけ・・
月日は過ぎたが⋅⋅⋅

…勝手な願い


幹久は、自分の資産を
栞奈のために使って欲しいと
母親に渡した。

由布子は、
杏奈とも夫とも
距離を置いて
自分の趣味に楽しむことにした。

初めは、癖になっていて
杏奈や夫の世話を
あれこれしそうになって
杏奈に
「もう子供ではないんだから
ママは、ママの好きなように
しなよ。」
と、再三言われた。


杏奈は、イタリア時代の
恋人ティートが、奥さんと別れて
日本にきてくれた。

杏奈は、嬉かったが
ティートの別れた奥さんに対して
複雑な気持ちもあり
二人で話しあって
ゆっくり進んで行く事にした。

『栞奈‥嫌、お姉ちゃん
私は、ティートと幸せに
なります。
今まで、本当にごめんなさい。
だから、お姉ちゃんも幸せになって』
と、願っていた。


臣は、自分の母親にも
全てを話した。
そして
『栞奈の回復を待って
話をしたいと思っている。』
と、伝えた。

それから、臣は
自分の仕事にいっそう邁進した。
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