健診診断と恋と嘘

「あ、はい。あんまり冷凍食品は使わないことにしてます」


今日はいんげんとニンジンの肉巻きとピーマンとじゃこの炒め物、ジャガイモのチーズ焼き、卵焼きと唐揚げとブロッコリーとミニトマトで隙間を埋めてる。


おにぎりはツナマヨと梅干しにしてみたけど、今更だけど嫌いなものないか聞いておけば良かったな。


「すいません、好き嫌いあるか聞いとけばよかったですね。嫌いなものあったら残してくださいね」


お箸を渡しながらそう言うと小塚さんは眉を下げて笑っている。


「いや、ないから大丈夫。作ってもらっといてそんな贅沢言わないよ。じゃ、いただきます」


そう言ってきちんと手を合わせた小塚さんがお弁当を一口食べて私の事を見る。


「何これ。うまっ。俺、こんな旨い料理初めて食ったかも。お店開けそう」


小塚さんにそう言われて、私は笑ってしまう。やっぱりこの人は誉めてくれたな。


誉められるの嬉しいけど、慣れてないからちょっと照れる。


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