あたしの1番大切な人
第1章 ただの幼なじみ

プロローグ



 とある公園で一緒に遊んでいる二人の5歳くらいの男の子と女の子。
 多分男の子のほうが年上で女の子ほうが年下だろう。


 あらあら…手なんか繋いだりして。
 初々しいな……っと、くだらない話は置いいて。

 砂場やブランコなど、様々な遊び場で遊んでいる。
 それはそれは、とてもかわいらしい光景で。

 そしてなにやら話しているみたいだ。

 それを耳を澄まし聞いてみる。


『杏奈、真琴にぃのことだいすき―!!』
 と女の子が叫んでいる。

『うん。ぼくも杏奈のことだいすきだよ』
 男の子が優しく優しく答えている。


『杏奈ね、おおきくなったらぜったいに真琴にぃとけっこんするーっ!』

 恥ずかしいことを素直に言っている女の子。


『あはは。そうだね。まだわかんないけど』
 その問いに照れながらも、冷静に優しく笑いかけながら答える男の子。


『やくそくっ』

 強引に、でもそっと、男の子の手を掴み指切りをしている。


『…ゆびきった!真琴にぃ、やくそくだよ?』


『……うん』


…なんてかわいらしいことを言ってた二人は
それから数年後今どうなっているのだろうか――


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