秘密の図書室 ~私と彼の特等席~




「謝るくらいなら……他の子が来る前に、俺の隣…特等席に座っててよ」



「…え。





えええええええええっ……!」


聞き間違いかと、中野くんのほうを見ると顔は赤く染まってて…。



「ほ、ほんとに……?」



「…ずっと、花見さんのこと見てた。だからちゃんと、隣にいて」


「それって…特等席?」


中野くんはコクンと頷くと、ふいっと顔を逸らした。



「わ、わたしっ…! ずっといるよ! 中野くんの隣…っ特等席に…!!」



中野くんは、ギュっと強く抱きしめてくれた。



中野くん。


好きです──。





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