それはとっくに恋だった
先週末は、颯太と一緒に家を探しに行った。


妊婦というものは、どうも疲れやすいらしくて、ちょっと内覧に行っただけでしんどかった。



でも、真剣に部屋を選んでる颯太に、そんなこと言えなくて、次の日は起き上がれなくて、昼過ぎまでベットの上で過ごすことになってしまった。


「大丈夫?」と尋ねる颯太に、妊婦は眠たくなるんだよ。と説明した。



「ふーん。そんなもんか。」とそっけなく答えて不動産屋のHPに目をやる颯太の後姿をベットの上から眺めた。



何故だか涙が出た。


何もかも順調なのに。


大好きな颯太と結婚できて幸せなはずなのに。


涙は止まらなかった。
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