白くなったキャンバスに再び思い出が描かれるように
運命の悪戯***

Ⅰ 初めての読者***

 梅雨の合間の晴れた公園。


 大きな木の下にある木陰に座り、束ねたA4サイズのコピー紙を一枚一枚めくりながら、そこに印刷されている文字を一文字づつ読んでいた。


 青い空に浮かぶ白い雲。時折吹く風が心地よかった。
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