モノノケ怪奇譚。
第1章
未だ窓の外では雨音が止むことなく、まるでノイズのように外の音をかき消している。

拓磨は、窓際の勉強机の上に無造作に広げられた、全くと言っていいほど手つかずの参考書とノートの上で、何時買ったか記憶にないシャーペンを転がしていた。
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『この真更のノートに記されるのは、学園という名の閉鎖空間を生きる少年少女の戦いの記録である。』 運動神経も学力も平均的な少年、東雲ユウヤ。 そんな東雲が何となくで入学したのは、私立ナイトメア学園だった。 全寮制という条件だけでそこを選んだ東雲にある日、「ヒーロー部」と書かれた勧誘の手紙が届くのだがーー

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