雪の降る日に、願いを消して
「駿、大丈夫か?」


ショウという人が駿の体を支えて立たせた。


「あぁ……。翔、明日の学校頼めるか?」


「もちろんだ。今日もお前を家まで送ったら学校へ向かうよ。6時間目には間に合うだろうから」


「ありがとう。いつも悪いな」


2人はあたしの存在に気が付くこともなく、ゆっくりと歩調を合わせて帰路を歩いて行ったのだった。
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