雪の降る日に、願いを消して
ライバル
翌日からはまた学校だった。


気分は朝から最低だ。


教室で駿に会ったらどんな顔をすればいいのかわからない。


それでも失恋程度で学校を休むこともできなくて、あたしは重たい体を引きずるようにして家を出た。


いつもより人通りが多い道に一瞬混乱する。


だけどそれもそのはずだ。


今日からジンクスをやる必要がなくなったから、15分も遅く家を出たのだから。


のんびりと過ごす朝の時間は嫌いじゃなかった。


テレビで今日の天気と今日の占いを見て、ラッキーカラーのヘアゴムを付けて家を出る。


あたしはあのジンクスを始める前まではそんな風に生活をしてきたのだから、それが元に戻っただけだった。


なのにどうしてだろう?


心に穴が開いたような、切なさが残っていたのだった。
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