雪の降る日に、願いを消して
見られる
最低の気分だった。


桜子も駿も何を考えているのかわからない。


2人が作り上げた壁は、きっと誰にも壊す事ができないんだろう。


翌日になり、あたしは早い時間に家を出た。


人通りの少ない道を真っ直ぐに学校へ向けて歩く。


誰もいない教室へ入り、鞄を床に置いて黒板の前に立つ。


チョークを持って乱暴も駿の名前を書いて行った。


駿の事が好きだ。


だけど振られた。


桜子は駿に告白しないらしい。


あたしは駿の事を何も知らないかもしれない。


昨日の出来事を乱暴に書き殴って行く。


どうして?


なんで?


あたし1人が空回りしているように見えてきて、その気持ちも乱暴に書き殴って行く。


あたしは勇気を出したはずなのに、どうしてこんなに汚い気持ちになっているんだろう。


自分でもわからなくて、ひたすら書き殴って行く。
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