フォーチュン
ⅩⅥ
メルを寝かせ、片づけと入浴を済ませたハンナとヤンは、アンジェリークと話をしていた。

「・・・この家は少しずつ手を加えて作ってるとこなの。ヤンと一緒にペンキを塗ったり、木にやすりを掛けたり、ニスを塗ったり。うちらには丁度良い大きさなのよね」
「ああ、そうだな」

コンラッドとともに暮らせるなら、家の大きさなんて関係ない。

「私も、ハンナさんたちのような温かみ溢れる家庭を築きたいわ。コンラッドとともに」

あ。いけない!
つい口を滑らせた。
とアンジェリークが思ったとき、ハンナとヤンは「コンラッド?」と揃って聞き返していた。
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