フォーチュン
この世に初めて誕生した創造物と言われている生命の木は、世界で一番繁栄しているドラーク王国にある。
生命の木は、木という形で神がこの世界全てを見通している。
ゆえに、生命の木は神であると言われており、ドラーク王国繁栄の証として、人々から崇められ、大切にされている。

生命の木の化身と言われている占術師(せんじゅつし)に政治的権限はないものの、ドラーク王国になくてはならない存在として、そして国王の政治的アドバイザーとして王宮内に住み、大切に扱われている。
国王は占術師の言葉に対して素直に耳を傾け、アドバイザーとして絶大なる信頼を寄せている。
そして占術師は、私利私欲というものを持たない。
というより、持ってはいけない。
占術師はあくまでも媒体であり、そして神のメッセンジャーとして存在をしている。
そのために、占術師は、政治的権限や力というものを持たないのだ。
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