浅葱色の恋心

選べない未来

   ☆  ☆  ☆  ☆  ☆






彩華が復帰して、1ヶ月


彩華を嫉む他の娘達が

また嫌がらせを始めた



芹沢がいなくなったことで



以前には、なかった暴力も振るわれた




「やめなはれ!!彩華姉はんにはな
新選組がついてんのやで!!
うちにかて、土方副長がついてる!
今度、何かしてみぃ
許さしまへんえ!!!」




そんな彩華を救ったのは



君菊だった






「ぷっ あんた、変わってるな?」


「姉はんには、借りがありますよって
返させて貰っただけどす」


「おおきに」






大人しく、女らしく、可愛らしい

君菊が、彩華の為に声を荒げたことが

ジワジワ可笑しく思えた




「君菊!土方様の威勢が移ったんやないの?
あははははっ 副長はんやな! はははっ」


「姉はん!!!ややわぁ~!!!」




初めての女友達が出来たのだった








< 108 / 401 >

この作品をシェア

pagetop