浅葱色の恋心
【彩華】





心の中で、困り果てている

この人が、凄く良い人だと感じ

食べないのは、申し訳ないなと思った



パクッ



「好きじゃないけど…
美味しいよ ありがとう」



私がそう言うと


後ろから、ギュッと抱きしめてきた




〝やっぱり!!俺の妹だ!!
ちいせぇくせに、心がでかいな!!〟




!!!



妹!?




私は、グルリと体の向きを変えると

顔をマジマジと見た



「……誰?」



見覚えがなかった




「誰だと思う?」


「……わからないから、聞いてるの」



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