浅葱色の恋心
「ぷっ 何で あははっ」


「何で笑ってるんだ?
これは、石田散薬といって
打ち身に良く効く!打ち身以外にも
兎に角!良く効く良い薬なんだぞ!」


「あははっ 一平!コレ山ほどある!」


「へ?」


「俺んちが作ってる」


「え!!凄い!!本当ですか!!
コレ、愛用してるんです!!」


「晴太さん…お腹凄い痣になってたから」


「そっかそれで!ふふっありがとう!」


「晴太!一応女なんだから
きちんと治療しろ!!」


「わかってる!つか、忘れてた」


「あれだけの痣です!痛むでしょう?」


「んー?別に?」


「心配すんな!薬は、飲ませる!」



一平と美陽が、結局何も贈り物が出来ず

苦笑い



「気持ちだけ貰う!ありがとうな!
美陽!今度の非番、出掛けねぇか?」


「美陽は、俺の嫁だぞ!」


「くっつけたの俺なんだから!知ってる!
女同士で出掛けようって話!!」


「行きます!!うち、女友達欲しかった!」


「ははっ 俺も」






一平と美陽が帰った後




「平気か?」


「??? あぁ、痛くないですよ?
痣にはなってるけど」


「一の事だ」


「平気なはずないでしょ…
そっとしといてくれればいいよ」


「良い友を持ったな」


「うん 一の友は、俺が奪ったのにな…」


「彩華…?」


「晴太!間違えないで下さい!
しっかりして下さいよ!副長!」

















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