浅葱色の恋心
土方と話をしていると


試衛館の幹部が揃う



一と平助がムスッとしていることに


彩華が、首を傾げる



「どうしたの?」



「なぜ 総司なんだ!?
俺は、彩華を好いている!
平助よりも!」



一の言葉に、目を丸くする



「一!それ、誤解なんだ!!
僕と彩華は、恋仲じゃないんだよ!」



沖田が仲裁に入ったことで

この前のを見られたと理解した



「ガッカリした!
彩華は、恋仲でもない総司に
口づけができるんだね?」



とげとげしい平助の言葉



そして




「再会するんじゃなかった」




一が言った





「吉原に行かずにすんだのに
結局、好きでもない男に口づけしたり!
そんなことして、太夫になったのかよ!」






彩華は、静かに2人の言葉を聞き


ポロリ



涙が床に落ちた






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