漂う嫌悪、彷徨う感情。

「・・・自分がやると言っておいて仕事放棄をしてすみませんでした。 資料作成、ワタシもやります。 どこから手伝えばいいですか??」

小田さんが事務所に戻ってきて、オレのデスクまでやって来た。

「あ、小田さん。 オレのデスク使いなよ。 オレ、もう1件アポあるから、もう少ししたらまた出かけるからさ」

そんな小田さんに自分の席を譲る岡本。 小田さんの肩を『ポン』と叩き、『頑張って』と声を掛ける岡本は、完全に小田さんの味方だ。

『じゃあ、使わせてもらいます。 すみません』と言いながら岡本の席に座った小田さんに、資料作りの指示をしようとした時、美紗も事務所に帰って来て、オレらのデスクの前を横切った。

自分のデスクではなく、課長のデスクに向かう美紗。

「課長。 すみませんが、来月の第三水曜日と木曜日、有給申請してもよろしいでしょうか」

有給を願い出る美紗。 何でもない平日に2日間の休暇願い。 何の用事なのか、気になる。
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