漂う嫌悪、彷徨う感情。

岡本が事務所を出て行き、美紗を気にしながらも小田さんとプレゼン資料作りを続ける。

美紗は、EXCELもパワポも得意で、作表もセンスが良く、込み入った計算式も難なく打ち込めた。

だけど、パソコンをそれほど使いこなせない小田さんは、美紗の倍以上の時間がかかってしまう。

斯く言うオレも、美紗ほどパソコンに詳しくない。

『残業確定だな』と肩を落としていると、オレのパソコンにメールが届いた。

美紗からだった。

メールを開くと、計算式が既に組み込まれている表が作られたEXCELが添付されていて、本文に『数字を打ち込み終わったら、該当項目をフィルターで絞って、ピポット集計すれば前回と同じ様な資料が出来ます』と書かれていた。

美紗のデスクからは、オレらの様子が良く見える。 四苦八苦しているオレらを心配してくれたのだろう。
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