漂う嫌悪、彷徨う感情。
「パソコンが得意な美紗が、小田さんより秀でているとは思ってないよ、オレ。 これは仕事だから。 迅速に出来る人に手伝ってもらうのが普通だと思う。 小田さんには小田さんの得意分野を手伝ってもらいたい。 頑張ろうとしてくれてありがとうね、小田さん」
小田さんにお礼を言うと、
「・・・・・・いえ」
小田さんが眉を顰めて肩を窄めた。 そんな小田さんを慰める様に、岡本が小田さんの肩をポンポンと撫でた。
そんな岡本に『小田さんを頼む』という念を込めた視線を送ると、それを感じ取ってくれたのか、岡本が小田さんの背中に手を添え、小田さんと一緒に事務所の中に入って行った。
取りあえず、仕事の揉め事は落ち着いた。
今度は美紗との問題を解決しようと、美紗がいるだろう自販機コーナーへ走る。