漂う嫌悪、彷徨う感情。
「庇ってくれてありがとうございます。 佐藤さんと小田ちゃんが途中まで作った資料、メールで送っておいてください。 出来上がり次第送り返しますから。 ワタシちょっとお手洗いに・・・は、さっき行ったので、飲み物買いに行ってきます」
美紗がまた頭をペコっと下げ、オレたちから離れて行った。
「・・・小田さん、あとは美紗にやってもらうから、自分の仕事に戻っていいよ。 オレもちょっとコーヒー買いに行ってくる」
美紗の後を追い掛けようとするオレの腕を、
「最後までやらせてください」
小田さんが掴んで止めた。
「ピポット集計」
「・・・え??」
「美紗が作ってくれた表、VLOOKUP関数が入ってた。 それに数字打ち込んで、フィルターで絞ってピポット集計するんだって」
「・・・・・・」
オレの言葉に、小田さんがオレの腕を掴んでいた手を放した。