永遠の花
「瑠唯、あの。話があって…。」
「そう?じゃあいこっか。」
瑠唯は楓莉の顔を見て外に誘う。
多分黎の予想では瑠唯はこのキスマークの事で
何か言われるんじゃないかと予想していた。
「黎、それは何?」
優しく笑う楓に黎は少しビクついた。
こことは鎖骨をトントンと指さした。
「打ったのよ、ここ。気にしないで。」
「そっか…。」
なぜか急にぬくもりに包まれた。
黎がそれを楓の腕の中にいるという
事は理解するのにそう時間はかからなかった。
「ねえ、黎。嘘は駄目じゃない?」
耳元で息がかかる。
黎はくすぐったく腰が抜けて
しまいそうになるのを必死で踏ん張る。
楓の唇が黎の唇に近づいてきた。
まだ2人はキスをしたことがないのだ。
あと少しだというとき2人に痛みが走った。