愛する人

✳️✳️櫂


モデルの仕事も8年。
やっと順調になってきた。

海外の仕事も入ってきて
楽しみながら
仕事も出来るようになった。

今日も仕事が終わり
帰宅すると
エレベターの前に綺麗な女性が。

話しかけると
怪訝な顔をされた。

俺は、慌てて
マスクや帽子、サングラスを
外した。

外せば、モデルの{ Kai ]だと
わかってくれると思っていたが
その女性、紫海さんは
[ Kai ]を、知らない。
と、言った。

えっ、ショックだけど
面白いと思った
負けず嫌いな俺には·····

だが、直ぐにイギリスでの
仕事で日本を離れた。
紫海さんの事が気になるが·····

イギリスで·····

あっ、これ!!

紫海さんに似合いそうと
思うアンクレットを見つけて
直ぐ購入した。

帰国して直ぐに渡した。
最初は、迷惑そうな紫海さんだったけど
俺のお腹がなると
ご飯を食べさせてくれた。
美味しい!
それからは、会えば話しかけた。
会えないとがっかりしていた。


今日も、遅くなり会えないかな
と、思いながら帰りつくと
タクシーから、降りる京香さん
タクシーの中にむかって
「涼。」
と、呼んで
顔を出した男の人と話していた。

その人は、
「紫海、大丈夫なのか?」
と、聞いたが
紫海さんは、ヒラヒラと
手をふりながら
地手取り足で、マンションに
入って行った。

その男性は、大人でかなりの
イケメンだった。

俺は、イライラしながら
紫海さんの後を追って
話しかけたら
彼女は、ご機嫌で
飲み過ぎなのか
フラフラしていた。
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