愛する人

✳️✳️知らずにお母様と


弥生様は、
「家に息子が一人おりますの
紫海ちゃんみたいな方が
お嫁さんだと嬉しいのだけど。」
と、商品の決まった
美羽様と話していた。

美羽様も
「私にも息子が、いたら
そうしたいぐらい。」
と、言われたから

「ありがとうございます。
美羽様、弥生様。
そう、おっしゃって頂いて
うれしい限りですが
とても、大切で大事な人が
おりますので、
申し訳ございません。」
と、言うと

「あら、いつのまに?
主人は、知っていて?」
と、美羽様。

「やはり、良い人には決まった
相手がいますよね。」
と、弥生様。

「いえ。専務には
お伝えしておりません。」
と、言うと
「うふふ、知らない方がいいわ。
知ったら、大騒ぎするわよ。」
と、言われて

それからは、
櫂の事を色々聞かれて、
誤魔化すのも大変だった。



そう、この弥生様が
櫂のお母さんだと
知るのは、もう直ぐの事。




翌日、専務に····訊ねられて·······

 大変······だった。
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