青涙
9blue

「おい。
来たぞー」

「おはよう…。
平太…」

平太がベンチに座っていた私の隣に座る。

「日曜日の朝早くに公園に呼び出してどうしたんだ?」

「電話で言ったでしょ?
話があるって…」

「話なんてなくてただ俺に会いたかったりしてな」

「ごめん…違う…」

「おい!
いつもの冗談だろ。何真に受けて謝ってんだよ!」

「ごめん…」

「だから、謝るなって!
今日はどうしたんだよお前。おかしいぞ」

「いつもおかしいでしょ…。
私、変人だし…」

「だな!
お前、変だもんな」

「うん…」

「泣かないな。
やっぱりお前、今日はおかしいぞ!!
熱でもあるんじゃないか?」

平太に額を触られそうになって

思わずよけてしまう私。

あっ…。

「熱はないから…」

「そうか…」

平太が触ろうと出した手を引っ込める。

「で、話って?」

「うん…。

公園での私との思い出で覚えてる事ある?」

「公園で?
覚えてる事?」

「うん…」

「そうだな…。
あっ!」

「何?」

「お前がシーソーをやってくれる人が居ないって泣いてた事」

「他は?」

「他?
そうだな…あっ!!」

「何?」

「お前がブランコの速さが速くて怖いって泣いてた事」

「他…は?」

「他?
う~ん。あっ!!!」

「何?」

「お前がジャングルジムで…」

「他!!」

「他?
う~~ん……」
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