雨のち虹 ～カタツムリの恋～

寂しいと口にできないことが寂しい。


私は弱虫カタツムリ。



大丈夫だよ、平気だよ、一人だって生きていける…


そんな強がりを言いながら、殻の中では震えてる。



顔を出したいのに、怖くて出せない。


顔を出したとき、そこに仲間がいなかったら…



私はもう一生この殻から出られないから。




また罪を犯す。



寂しさを埋めてくれるわけもないのに、

好きでもない男と寝た。