うちの社長はバカだ
一章
初めまして、俺は柊 楓(ひいらぎ かえで)
高校3年生、ピチピチの10代です
高3って言ったら進路で焦りや、勉強でピリピリしている時期
現に俺もそれはもう焦っている
普通ならどういう進路にするか、もうとっくに決まっている筈だが、優柔不断だからか就職するか進学するかすら決まっていない
周りはどんどん決めた進路に向けて勉強や面接練習に勤しんでいたけれど、俺はその時何もせずただただ日が過ぎるのを待っていた
そして、焦り始めたのは、皆が進路が決まっていく、まさについ最近である

何か夢があるわけでも、何か好きなことがあるわけでもない
大学に行ったとしても高校と同じく遊んで終わってしまうだろう
かといって就職するとしても職業が沢山ありすぎてきっと選べないだろう
だが、それは大学を出ても結局は就職しなくてはならないのだから、それが早いか遅いかではないか?という疑問にたどり着く
結果、考えれば数分で進路先を決められた。今まではただ面倒くさくて考えるのをやめていたのだとふと気が付く

今までの引きずっていた前置きはなんだったのだと思うだろうがそれは隅の方に置いておいてくれ

そして、ようやく俺は動き出す

< 1 / 10 >

この作品をシェア

pagetop