意地悪な片思い
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次の日の朝も昨日の夜に負けず劣らずの風が吹いていた。
「ありがとうございました。」
馴染みの運転手の人に挨拶してバスから降りる。
頬にあたる風が冷たい。いよいよ冬大本命前といったところか、今日は今月一番の寒さらしい。会社についてからも、朝の挨拶の際「寒いですね」と口癖のように漏らしてしまった。
そんな風にいよいよ今年の冬も寒気が到来したと思ったら、繁忙も到来。長嶋さんから新たな仕事を任され、私は書きごとをしたりパソコンにむかったりてんやわんや。
あっという間に午前は終わってしまった。
カバンから取り出すお昼。
あぁ、忘れてた。
席を立ってコーヒーを汲みに行く。また席に座る。
卵がおいしそうだけれど先にハムとレタスのサンドを食べる。
…おいしい。
――――でも、何もない。
顔すらその人と合わせてない。
その背中を盗み見るのが当たり前になって、もう1か月半は過ぎようとしていた。
次の日の朝も昨日の夜に負けず劣らずの風が吹いていた。
「ありがとうございました。」
馴染みの運転手の人に挨拶してバスから降りる。
頬にあたる風が冷たい。いよいよ冬大本命前といったところか、今日は今月一番の寒さらしい。会社についてからも、朝の挨拶の際「寒いですね」と口癖のように漏らしてしまった。
そんな風にいよいよ今年の冬も寒気が到来したと思ったら、繁忙も到来。長嶋さんから新たな仕事を任され、私は書きごとをしたりパソコンにむかったりてんやわんや。
あっという間に午前は終わってしまった。
カバンから取り出すお昼。
あぁ、忘れてた。
席を立ってコーヒーを汲みに行く。また席に座る。
卵がおいしそうだけれど先にハムとレタスのサンドを食べる。
…おいしい。
――――でも、何もない。
顔すらその人と合わせてない。
その背中を盗み見るのが当たり前になって、もう1か月半は過ぎようとしていた。