クール上司の甘すぎ捕獲宣言!
「でも、そのことが香奈を不安にさせてるとは思ってなかった。俺もまだまだだな……悪かった」

「いえ、小野原さんは何も悪くないです。小野原さんの気も知らないで、私が一人でくよくよしてただけですから……」

「だけど、そのおかげで、香奈からの告白が聞けたな」

小野原さんは嬉しそうに笑うと、私をもう一度抱きしめた。

「俺のこと、何だって?」

「……えっと……好きです」

「もう一度」

「……好きです」

「もう一回」

「……もう……勘弁して下さい……」

何度も言わされ、さすがに恥ずかしくなり、小野原さんの胸に顔を埋めた。

「ごめん、嬉しくて」

小野原さんが私の頭をそっとなでる。

「俺も好きだよ」

耳元でささやかれた。

「好きだ、香奈」

「……うっ……私も……ですぅっ……」

また涙が頬を伝う。



ああ、好きな人に、好きって言われるのって、こんなに温かくて……幸せな気持ちになれるんだ……。

勇気を出して伝えて、本当によかった……。



少しは……強くなれたかな……?



< 156 / 167 >

この作品をシェア

pagetop