ひと月の妹

秘密は続く1


司さんと麻美さんが籍を入れた。

大学へ戻る途中を歩きながら

街の景色を目に映し流しそれを見ていた。

今日、帰ったら何をしようかな。

今日、何を買って帰ろうかな。

駒田さんは、美味しい

ご飯作を作ってくれてるだろうから

デザートを増やそうかな?

講義を終えて勉強をして

買い物をして

ちょっとだけ街を散策して

部屋に戻ってきた。

未来に向かって勉強しよう。

部屋でも勉強をしていた。

圭さんから連絡がきて いつものように

秘密基地で会って ふたりで笑い合って

「圭さん・・・」

「兄さんとみかんさん籍入れたんだって」

「それで僕と君は真剣に付き合うの?」

「圭さん、兄さんのお嫁さんの元夫的な立場だよね?」

「何もしていないが、そういう風に思われるね」

「私たち、それで普通に付き合えるの?」

「そこ、僕も心配してたところ・・・」

「しばらく、まだ秘密がいい?」

「僕は気にしないけど、君は女の子だから」

「秘密でも僕に会ってくれる?」

「・・・」

「あっ、また難しく考えてるな」

圭さんはわたしを抱きしめて離さない。

「嫌だから、会わないって答えは、なしだから」

「僕ら、良い友達でもあるはずでしょう。」



  


  

 

  
  
  

  

 
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