青春絵図の定義
____後夜祭____
「「「相川お疲れーー!」」」
午後6時。暗くなってきた教室でみんなでパーティー。
お菓子やピザ、ケーキもある。
「やっほーい、食べ放題だぁ」
「すごい量」
私のお皿を見て、いつのまにか隣にいた相川の顔が引きつる。
「だってここのケーキ、めっちゃ有名なんだよ、めっちゃ美味しいんだよ。」
「そうなの?俺もとってくる。」
相川が席をはずすと、そこにやって来たのは同じクラスの遠野君。
「大塚もおつかれー!メイドカフェ本当に助かったよ!」
「いえいえめっそうもない。少しでもみなさまの謳歌すべし青春の1ページのエキストラとしてお役に立てたなら、
それ以上の幸福はございませぬ」
「何それ。大塚おもしろいな」
遠野君がわらう。
「俺そういうとこめっちゃ好き!」
「あ、どうも。」
「ねえ、これ告白!」
「えー!いや告るならこの後の花火の時にでしょ。」
「え、やり直しとか辛い」
「嘘だよ、ありがと」