恋愛の始め方
「気にしないで」


そう言い、誰かとPHSで話を始めた。


「なら、今から伊藤のことを向かわせますね」


その言葉を最後に、師長はPHSをまたポケットにしまった。


「院長、良いみたいだから行ってきなさい」

「ご迷惑お掛けして、本当にすいません。それと、ありがとうございます」

「そんな畏まったことは良いから、早く院長のとこに行ってきなさい」


そう言ってくれた師長に、またお礼の言葉を口にして、あたしは院長の元へ向かった。

コンコンッと、院長室へと入り、中へと足を踏み入れる


「お忙しいのに、時間を作っていただき、ありがとうございます」

「裁判は、良い方に片が付いたようだね」

「はい。それで」


あたしは師長にもした話を、もう一度院長に話す。

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