恋愛の始め方
そして風間から見えなくなると、あたしの腕を離した。


「ありがとう」


一応助けて貰ったので、お礼を口にした。


「やけに素直じゃん。でも、みんなに知られたな」


みんなに?何が?


「どういうこと?」

「だから風間に知られたってことは、他の医師や看護師にも知られたってことだ」

「なんで?!」

「あいつ、人の恋愛話とか大好きだから」


女子か!


「明日には、病院内に知れ渡ってる」


どんな手段を、間宮は持ってんのよ。


「いいの?口止めしなくて」

「別に業務に支障があるわけじゃねぇし、俺は困らねぇ。むしろ、大変なのはお前の方だろ」

「なんで?」

「俺のファンから、殺されるかもよ」


そう言い、楽しそうに間宮は笑った。

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