恋愛の始め方
お父さんのこともあり、陸のことも忘れかけていた。

日本に帰って来たし、もう会うこともないとも思っていた。

それなのに、まさか再会する日くるとは。


「でも再会して、また燃え上がる感情とかあるかもしれねぇだろ」

「燃え上がるって、そんなこと間宮先生でも思うのね。でも、絶対にそれは無い」


それだけは、言い切れる。


「先のことなんて、わかんねぇだろ」

「間宮先生達とは違って、別れる原因があったから、あたしと陸は別れた。それに、浮気だけは許せないんだと思う」


お父さんが大学病院にいた時、仕事ばかりで家に帰ってくることなんてほとんど無かった。

それがお母さんからしたら、寂しかったのだろう。

その寂しさを埋めるために、お母さんは不倫していた。

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