恋愛の始め方
「絶対来いよな、式に。数少ない親族なんだから」

「うん。忘れないようにする」

「ほんと、頼むからな。それと今月いっぱいで、今の病院終わりだろ?」


そう言われれば、そうだった。

それも、すっかり忘れてた。


「必要最低限のモノの導入は、もう終わった。志乃が見て、足りないモノがあれば、その度に補充する」

「うん」

「後、スタッフの件が・・・」

「看護師として、1人一緒に連れて行きたい子がいる」


そう、あたしは直哉にかなのことを話す。


「わかった。本人がそれで良いなら、連れて行けば良い。救命の方には、うちの病院から看護師を出すから」

「ありがと」


良かった。

もし反対されたら、どうしようかと思ってたし。

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